TECHNICAL KNOWLEDGEBASE

2023-06-16

データアレーのインポート

著者:  Christian Hellmann & René Krieg (both LightTrans)
必須ツールボックス: VirtualLab™ 5.5.0以降 –Diffractive Optics Toolbox以外
License: CC-BY-SA 3.0

VirtualLab™におけるデータアレー

  • 様々な用途において、VirtualLab™に他のソフトで作成したテキストデータや画像データをインポートする機能は非常に有用となります
  • 非常にフレキシブルにデータの取り扱いを可能にする機能としてNumerical Data Array(数値データアレー)があります
  • 本書は、テキストと画像データ(ピクセル化データ/ビットマップ)のインポート方法を数値データアレーにインポートする手法を解説するものです
  • ユーザーは、ウィザード・ダイアログにより、全行程を誘導されます。詳細は次項以降で説明します

データアレーのインポート開始

データアレー・タイプの選定

  • Data Array Import Wizardの最初のページでは、1Dまたは2Dなど、インポートするデータのコンフィギュレーションを決定します
  • データアレーには、いくつかのサブセットが含まれます

第一データサブセットのファイル選択

  • サンプルファイルからインポートするデータを選択します
  • 下記のファイル・フォーマットをサポートしております:
    – txt, csv, … (テキストファイル)
    – jpg, bmp, … (BMPファイル)

テキストファイルのインポート

  • ファイルを選択した次は、インポート・パラメーターを設定します
  • テキストファイルの場合、パラメーターは:
    ‒ ヘッダーライン数
    ‒ ヘッダーラインをスキップするか否か
    ‒ 小数点セパレーター
    ‒ コラムセパレーター

インポート・ダイアログ:Preview

  • インポート・パラメーターの設定後、インポートするデータの確認を“Preview”にて行います

Import Wizard: データサブセット

  • Import wizard では各データサブセットに対し、下記の追加パラメーターを設定する事が可能です:
    ‒ Description -サブセットの名前-
    ‒ Physical Property –インポートされたデータの物理的解釈の設定-
    ‒ データの数値解釈。 実値あるいは、複素値オプション(本例は2つの異なるファイルに対するに設定が必要です)の設定が可能です

データサブセットの追加

  • ”Add Subset”ボタンを押す事で、新たなサブセットを追加する事が可能です
  • ユーザーにより、次のデータサブセットを追加するインポートされたファイルを選択し、インポート・パラメーターを設定します
  • 最後のサブセットは、これに従い削除する事が可能です

Bitmapファイルのインポート

  • jpegファイルを選択後、インポートパラメーターを定義する必要があります
  • BMPファイルは、下記のパラメーターがあります:
    ‒ 画像のピクセル値をフローティングポイント値としてマッピングするcolor range
    ‒ 中心に別色を採用するか決定可能
    ‒ 色マッピングのフローティングポイント・レンジ

サブセット・パラメーター

  • 新たなサブセットに対し、パラメーターを設定する必要があります
  • 全フィルインポート後、”Next”を押し、作業を継続します

データのコーディネート設定

  • 次にコーディネートをコンフィギュレートします
  • 2Dデータアレーでは、xとyのコーディネートを別々に設定する事が可能です

コーディネートの説明

  • ユーザーにて各軸の定義が可能です
  • 定義は、任意で可能で、物理的な意味付けが可能となります
  • 本書では、XとYを各軸の説明に用います

コーディネート:物理プロパティー

  • 各軸に対し、物理的単位を定義する事ができます
  • 一般的なプロパティーは
    ‒ 長さ
    ‒ 単位無し
    ‒ 角度 (Deg)
  • 本書では、XとY軸に長さを当てました

コーディネート:インターポレーション法

  • データアレーの各軸のインターポレーションを設定可能です

コーディネート:サンプリング・ディスタンス

  • 現時点では、等間隔に配置されたデータアレーのみサポートしております
  • 一軸毎の寸法を、サンプリング・ディスタンスまたは、アレーサイズで設定します

コーディネート:初期コーディネート

  • データアレーのコーディネート配置は、0周辺にセンタリングされたコーディネートレンジまたは初期コーディネートにて定義されます

データアレーのインポート完了

  • コーディネート設定の定義終了後、インポート作業は完了となります

データアレー:インポートの結果

  • インポート完了後、Numerical Data Array(数値データアレー)が表示され更なる処理をVirtualLab™ 上で可能となります

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