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【VirtualLab Fusion】
2023-03-17
VirtualLab Fusion の結果の体裁を整える方法
光学シミュレーションソフトウェアの主な目的は、目的の光学タスクに対して迅速かつ正確な結果を得るための便利なツールを提供することですが、多機能な後処理の価値を過小評価するべきではありません。結果として得られるデータの外観を調整することで、学術誌への発表に必要な特定の要件に適合させることができます。また、結果の興味深い側面を強調することもできます。この事例では、VirtualLab Fusion で検出器の結果をカスタマイズするための様々なオプションについて説明します。これらのツールは、通常の2次元電磁場表現だけでなく、1次元断面図やマルチグラフにも利用できます。
この事例の説明内容
VirtualLab Fusion での1次元および2次元図の編集方法を示していきます。
カラースキーム
リボンメニューの「Manipulations」タブでは、2次元データを描写するための様々な色を選択することができます。また、既存の配色を変更したり、カスタマイズした配色を定義することも可能です。
対数および指数カラーテーブル
数桁の大きさに関心がある場合は、対数または指数関数の配色が便利で、どのColor Tableにも設定することができます。輪郭をよりよく表示するために、定義された色の補間を無効にすることも可能です。
カラースキームの例
スケーリングと軸設定
Property Browserでは、ウィンドウ全体のサイズや使用するフォントなど、様々なパラメータを設定することができます。また、表示するデータ範囲や配色もここで調整することができます。
これらのパラメータはすべてGlobal Optionsでプリセットすることができます。
軸の設定
さらに、軸の書式や最小表示刻み数などのパラメータを調整することができます。軸の書式については、3種類のオプションが用意されています。
- Standard:数値は通常通り表示されます。
- Scientific:10のべき乗を使用して、大きさを強調し、表示されるゼロの数を減らすことができます。
- Engineering:SI接頭辞は、表示されるゼロを減らすために使用されます。
座標と補間の設定
軸の制御に関するより高度なオプションは、ManipulationsメニューにあるCoordinate and Interpolation Settings で提供されます。ここでは、軸の名前の変更、物理単位の変更、要件に応じたサンプリングの調整などが可能です。
点と矩形マーカー
Viewタブには、PointPoint(点)、LineLine(線)、RectangleRectangle(矩形)またはEllipseEllipse(楕円)Marker があり、結果データの特定の部分を選択し、さらに詳しく調べることができます。
例えば、Rectangle(矩形)Markerを適用すると、選択した領域を直接拡大する機能など、新しいオプションが表示されます。
1次元断面の選択(線走査)
Line Markerを適用した場合、対応する1 次元配列が最初の文書のすぐ下に表示されます。
Extract Equidistant 1D Data Along Selected Lineオプションを使用すると、個々のドキュメントを作成することができます。
1次元断面可視化オプション
1次元データの場合、Property Browserには2次元データの場合と同様のオプションが用意されています。Description User Definedオプションでは、ユーザーがy軸のカスタム説明を定義することができます。
1次元グラフの線と記号
1次元データの場合、曲線上の実際のサンプリング点を示す記号を利用することができます。その外観は、Property Browserで調整可能です。
マルチグラフドキュメントの生成
複数の1次元断面図をManipulationsタブで1つのドキュメントに統合することができます:
マルチグラフドキュメントの書式設定
ManipulationsタブのChange Subset Parametersでは、個々のサブセットの基本プロパティ(名前や表示される物理量など)を設定でき、View タブのSubset Settingsでは、視覚化(例:色など)をカスタマイズすることが可能です。
マルチグラフドキュメントの書式設定
これまでのケースと同様に、Property Browserで一定の調整を行うことができます。ただし、この場合は、凡例の表示と位置の調整も可能です。
文書情報
タイトル | VirtualLab Fusion の結果の体裁を整える方法 |
文書コード | MISC.0094 |
文書のバージョン | 1.0 |
エディション | VirtualLab Fusion Basic |
使用したバージョン | 2021.1(Build 1.80) |
カテゴリー | Feature Use Case |
参考文献 |