TECHNICAL KNOWLEDGEBASE

2023-03-06

面およびグレーティング領域のチャネル設定

VirtualLab Fusionは、面および(回折格子)領域のための柔軟なチャネル設定を提供しま す。チャネル設定を調整することにより、所望のモデリングスキームを容易に実現できます。 2つの面を持つライトガイドの事例を用いて、チャネルの設定を説明します。設定を変更し た際の光路を示します。さらに、ライトガイド面上に格子領域を加え、そのような領域の格 子パラメータと同様に、領域の設定を説明します。

モデリングタスク

  • 面上のチャネルと格子領域の調整方法や、これらの設定でのモデリングをどのよう にして制御するのでしょうか?

面チャネル

  • 初期設定
    –2つの平面を用いて、厚さ5ミリの溶融石英で構成された平面状のライトガイドを作成します。

面チャネル

  • 初期設定
    –2つの平面を用いて、厚さ5ミリの溶融石英で構成された平面状のライトガイドを作成します。
    –わかりやすくするために、ライトガイドに対して30°の独立したY軸回転を定義します。

面チャネル

  • チャネルの定義
    –各面には4つのチャネルがあります。少なくとも1つは追跡用にアクティブにしておく必要があります。
    –チャネルは各面を個別に定義できます。
    –チャネル上の異なる設定は、異なるモデリングスキームにつながります。

面チャネル

面チャネル

注:アクティブ化されたチャネルは、必ずしも対応する光路につながるとは限りません。例えば、2番目のインターフェイスの-/-や、-/+チャネルは後方入射がないため、追跡に影響しません。

領域チャネル

  • 面領域
    –面上で個々の領域を定義し、その光学的性質をチャネル設定を含めて、個別に定義することができます。

領域チャネル

  • 領域の定義
    –第1面に矩形領域を作成します。
    –領域の大きさは2.25mm×2.25mmと設定し、x方向の-3.6nmを中心に設定します。

領域チャネル

  • 領域の定義
    –第1面に矩形領域を作成します。
    –領域の大きさは2.25mm×2.25mmと設定し、x方向の-3.6mmを中心に設定します。
    –この領域を、単一透過次数T0=50%、単一反射次数R0=50%の格子と定義し、これが半反射鏡となります。
    –ここでは、屈折による通常の透過または反射と同一の0次回折のみを扱います。

領域チャネル

  • 領域の定義
    –面と同じルールに従って、この領域チャネルを設定します。

回折格子の領域チャネル

  • 領域の定義
    –所定の領域上に回折格子を定義することができます。

回折格子の領域チャネル

  • 領域の定義
    –所定の領域上に回折格子を定義することができます。
    –x方向の-8.2mmを中心とした、第2面上に矩形領域 (辺長 2.25mm)を追加します。

回折格子の領域チャネル

  • 領域の定義
    –所定の領域上に回折格子を定義することができます。
    –x方向の-8.2mmを中心とした、第2面上に矩形領域 (辺長 2.25mm)を追加します。
    –2μm周期の理想的な回折格子を定義し、回折係数を次のように指定します。
  • T0=10%
  • T+1=60%
  • T+2=10%

回折格子の領域チャネル

  • 領域の定義
    –所定の領域上に回折格子を定義することができます。
    –x方向の-8.2mmを中心とした、第2面上に矩形領域 (辺長 2.25mm)を追加します。
    –2μm周期の理想的な回折格子を定義し、回折係数を次のように指定します。
  • T0=10%
  • T+1=60%
  • T+2=10%

ドキュメント情報

タイトル 面およびグレーティング領域のチャネル設定

文書コード

MISC.0013
バージョン 2.0

ツールボックス

VirtualLab Fusion Basic Edition
解析に使用したバージョン VirtualLab Fusion Summer Release 2019(7.6.1.18)
カテゴリー Feature Use Case
参考文献 Non-Sequential Ray TracingAnalysis of Glass Plate
Modeling of Etalon with Planar or Curved Surfaces
Optimizing Waveguide Outcoupling Gratings for Uniform Multiple Channels