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2023-03-29

パラメトリック最適化

本チュートリアルは、球面レンズの本当の焦点を発見する例を取り、VirtualLab™のパラメトリック最適化の活用法を説明するものです

著者: Tino Untermann, LightTrans GmbH
キーワード:  parametric optimization、introduction、laser system、lens system、focus、constraint、Starter Toolbox、VirtualLab™ Advanced
必須ツールボックス: Starter Toolbox Advanced

パラメトリック最適化 - はじめに

  • 光学系は、様々なアプリケーション(特にレーザーシステム)に対して最適化する事が可能です
  • 最適化は VirtualLab™ の”Parametric Optimization Document”を用いて可能です
  • 本書では、最適化ドキュメントの設定方法を解説します
  • 例として、一つをフリーパラメーターとして、次の課題に取り組みます:
    球面レンズのバックフォーカスの発見
    これを行うために、ビーム径は最少となるようにします
  • 注記:パラメトリック最適化は、VirtualLab™ Advanced(64bit版)のみを対称としております

サンプル Light Path Diagram

  • サンプルファイルに用意した Light Path Diagram “Spherical_Lens_System.lpd”を開きます
  • ここでは平面波が球面レンズを通して伝播します
  • レンズ後のある距離におけるビーム径を測定します。 初期の距離は、50 mmです。

パラメトリック最適化ドキュメント

ツールバーのアイコンをクリックし、VirtualLab™ 内に新たにパラメトリック最適化ドキュメントを開きます

Nextをクリックします

変数パラメーターの選択

メリットファンクションの選択

Nextをクリックします

制限の設定

”constraint specifications”にて、最少化するターゲット機能を定義します。
ディフォルト設定を保持し – ターゲット値を Radius X と Radius Yとも“0 m”とします。

 

”Start Value”(初期値)又はフリーパラメーターは、ここでは”Distance Before”とします。プリセットされた値は、Light Path Diagramからコピーする事が可能です。ここでは50mmとなります。

 

”Update”ボタンをクリックし、メリットファンクションに対する計算を開始します。これにより、必要に応じてLight Path Diagramのシミュレーション工程が開始されます。

一般設定

  • グローバルまたはローカル最適化などのアルゴリズミックパラメーター、アルゴリズム、ストップ基準などの調整が可能です
  • 標準の設定を保持します
  • Nextをクリックします

最適化の開始

  • このページでは最適化作業のスタートとストップ、シミュレーション工程のロギングなどが可能です
  • Startを押し最適化工程が終了するのを待ちます


Show LPDをクリックします

最適化されたLPDの表示

メニューから Show Optimized LPDを選択し、最適化パラメーターを含むLight Path Diagram を開きます

最適化されたパラメーターを含むLight Path Diagram

最適化ツールによる変更初期値

ドキュメントのConstraint Settings(制限設定)ページに戻り”Optimization Results”ページで Backをクリックし、”General Settings”ページでもBackをクリックします

Toolsボタンを押します

Set Optimized Start Values をクリックし最適化された”Distance Before”を新たな初期パラメーターとします

  • 変数パラメーターの初期値(Distance Before)を、最適化された数値(99.37mm)に変更します。
    メリットファンクション(Radius X、Radius Y)を更新します(N/A)
  • Updateをクリックします

 

Reset Start to Initial ValuesをクリックしイニシャルのLPDから”Distance Before Beam Parameters Detector” をコピーし”constraint table”にペーストします

変数パラメーターの初期値(Distance Before)を初期値に(50mm)に変更します

パラメーター制限の編集

  • パラメーター制限が初期値で既に破たんを来たしました
  • ターゲットファンクションSI の派生単位(ここではm)の定義により、パラメーター制限が非常に高くなっております(99.999%)

制限ウエイトの変更

  • 制限はウエイト付けにより変更する事が可能です
  • ウエイトは、直接入力か、最適化ツールを介して入力可能です
  • Toolsボタンを押します

Equal Contributionsの設定

Distribute Contributions Uniformlyをクリックし、破たんを来した制限の”Equal Contribution”のウエイトを計算します

  • 破たんを来した制限に対するContributionsは、統一化されました(namely 33.333%)
  • Weightの数値が正しいウエイトにより達成されました
  • Toolsボタンを 押します

Target Contributionの設定

Set Contribution をクリックし任意のtarget contributionを破たんを来した制限(contribution >0)を0 から100% に設定します

  • パラメーター制限 (”Distance Before”を選択します)としてTarget Contributionに80 %と入力します
  • Ok をクリックします

  • パラメーター制限の”Contribution”が80% となりました
  • 回折オーダーcontributionsの合算は20%となりました
  • ウエイトは結果に従いました
  • Optimization Toolsボタンを押します

ウエイトのリセット

Reset Weightsをクリックし、全てのウエイトを1とします

  • ウエイトを1にリセットされてます
  • 更新されパラメーター制限の”contribution”は非常に高くなりました(99.999%)
  • Nextを押します

最適化の開始 #2

Nextを押します

Startを押して新たな最適化を開始し、計算が終了するのを待ちます

最適化 #2の結果

”Distance Before”の最適化の結果は、アッパーリミットである90mmに近づきました。
これは制限に対する、高い”contribution”によるものです。

オプション:全設定のリセット

  • 全設定をイニシャル値にリセットする事が可能です
  • ”Constraint Settings”ページにて(最適化結果ページにてBackを押し”General Settings”にてBackを押します)

全Constraint Settings のリセット

Toolsボタンを押します

Reset All Settings をクリックし”constraint settings”と初期値をリセットしますYes を押します

全”constraint settings”と初期値は、リセットされイニシャル値になりました

最適化の開始 #3

“Optimization Results”ページに行き ”Constraint Specification”ページにてNextを押し、”General Settings”ページにてNextを押します

Startを押し、最適化計算が終了するのを待ちます

最適化結果がレンズの焦点面に再び戻りました(99.37mm)

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