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2023-03-22

コンポーネント、ソルバーおよびフーリエ領域 - 平面

VirtualLab Fusionの電磁場追跡技術は、「電磁場ソルバーの接続」という理念に基づいてい ます。最適なオプションが光学系の各部分に適用されるように、一つの光学系内の素子ごとに異なるソルバーを使用します。各ソルバーは、空間領域または空間周波数領域で実装す ることができます。最も一般的なコンポーネントの多くでは、対応するソルバーが一方の領域で他方の領域よりも数値的にはるかに軽くなり、したがって高速になるため、その数学的 特性に応じてどちらかが選択されることになります。そのため、フーリエ領域間を行き来する必要があるシミュレーションの順序となります。

モデリング概要

Modeling of Etalon with Planar or Curved Surfaces

ソルバー間の接続 

  • Field Tracingは電磁場ソルバーを接続します。
  • 光学系は、構成部分毎に分解されます。
  • 各部分は特定の電磁場ソルバーでモデル化されます。
  • 一般に、これらのソルバーは、空間(x)領域 または空間周波数(k)領域で実装することができます。 
  • VirtualLab Fusionは、すべてのソルバーをシームレスかつノンシーケンシャルな方法で接 続し、光学系に完全な電磁場ソリューションを提供します。

ソルバーの適用領域

空間領域で実装されたソルバーの場合、Field Tracingの順序はこの ようになります...

...一方、空間周波数(k)領域に実装されているソルバーの場合、Field Tracingの順序は右図 のようになります。

いくつかのソルバーとその領域

Fresnel matrix

Fourier Modal Method

Layer matrix

Idealized Grating Functions

Local Linear Grating Approximation

Local Plane Interface Approximation

Runge-Kutta BPM

Idealized Lens Functions

自由空間伝搬

自由空間伝搬 : なぜ波数空間なのでしょうか?

このシステムに必要なソルバーは何でしょうか?

平面に使用可能な電磁場ソルバー

フーリエ変換の重要性

注:フーリエ変換は光源面と検出面でも行われるため、光学系全体でフーリエ変換を実施した場合、フレネル行列においても若干の時間改善が見られます。(10s→3s) 

実践的な結論 : どのソルバーを使用すればよいでしょうか?

光学系における平面界面のソルバーとして、フレネル行列とLocal Plane Interface Approximation(LPIA)の2つが考えられます。どちらが適しているかは、状況によって異なります。

フレネル行列:
  • 理想平面に対する厳密なソルバー
  • 空間周波数(k)領域で適切に機能する
  • 計算するフーリエ変換の数が少ない
    ➔潜在的に数値的利益
  • 無限に広がる面を仮定
LPIA:
  • 曲面用ソルバー
  • 空間(x)領域で適切に機能する
  • 追加のフーリエ変換の計算が必要
  • 面の有限サイズ(アパーチャ)を考慮

実践的ヒント:要素の代替

VirtualLab Fusionでの設定

VirtualLab Fusion のテクノロジー

文書情報

タイトル コンポーネント、ソルバーおよびフーリエ領域–平面
文書コード MISC.0090
バージョン 1.0
エディション VirtualLab Fusion Basic
ソフトウェアバージョン 2020.2(Build 2.22)
カテゴリー Feature Use Case
参考資料 Modeling of Etalon with Planar or Curved Surfaces
Fourier Transform Settings Discussion at Examples
The Local Plane Interface Approximation(LPIA)
The Fresnel Matrix
Channel Configuration for Surfaces and Grating Regions