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2023-03-07

ナノピラーメタサーフェス構成要素の厳密解析

高度な製造技術によって、可視波長のための開口数が高いメタレンズが実証されるようになりました。メタレンズは、通常、構成要素として空間的に変化するナノ構造で構築されています。この例では、偏光に依存しないメタレンズを構成するためのナノピラー構造を解析します。フーリエモーダル法(FMM、別名RCWA)により、このようなナノピラーの振幅/位相透過関数を厳密に計算します。

モデリング概要

ナノピラーの直径を変化させることにより、メタサーフェス構成要素は、2π分の位相変調効果を有すると想定されます。このようなナノピラー構造を厳密に評価するにはどのようにすればよいでしょうか。

ピラー直径に対するナノピラー解析

ピラー直径に対するナノピラー解析

- 位相変調は2π分をカバーし、ピラー直径に対してほぼ直線的に変化するため、便利な位相制御が可能です。
- 透過効率は、設計範囲にわたってピラー直径を変化させても90%以上のままです。

付録:酸化チタンの屈折率

図は R.C.Devlin,M.Khorasaninejad,W.-T.Chen,J.Oh,F.Capasso, arXiv:1603.02735(2016年)から引用

VirtualLab Fusionの機能

VirtualLab Fusionでの流れ

VirtualLab Fusionのテクノロジー

ドキュメント情報

タイトル ナノピラーメタサーフェス構成要素の厳密解析

ドキュメント番号

GRT.0012
バージョン 1.2

Edition

VirtualLab Fusion Advanced
使用したバージョン 2020.1(Build 1.202)
カテゴリー Application Use Case
参考資料 Ultra-Sparse Dielectric Nano-Wire Grid Polarizers
Investigation of Polarization State of Diffraction Orders